でも牛は好きだ。
念願のDVD&Blu-ray発売おめでとう!!!!!
嬉しいなぁ嬉しいなぁ!
あっタイトルは二郎が会社内にいた牛をみて「牛がいる」って言った後、本庄が「新品を飛行場に運ぶんだよ。時速3キロで2日がかりさ。恐るべき後進性だよ。」と牛を使うことに対して皮肉っぽいことを言った後に言ったセリフです。
ここで二郎の天然っぷりがにじみ出てきた・・・oh,二郎!なんて奴だ!
て、ことで風立ちぬの感想です。
まず、この作品は初めから夢の世界に入っていきます。
そこからもう、異世界感がはんぱねえんだわ・・・
映画館でも見たけど「う、うわ~~~~~初っ端から夢オチかよ~~~」とか思っちゃいましたね。
これ大半の人は意味わからなかったんじゃないかな?って思います。
大体風立ちぬ自体が夢と現実の線引きをちゃんと引いてなくて、ハッキリしているものが好きな人には意味わかんなくて感じ取ることさえ難しかったのではないかと思います。
でも、これを二郎の走馬灯だと考えてみると、確かにすごくしっくりくるんですよね。
全てが「美しい」と感じれる物語になっているのがわかります。でも人生ってそんな美しいものじゃないですよね。なのに二郎の人生は美しいものばかり。これって二郎が過ごしてきた人生を二郎の中で思い出してるんじゃないかと思うと、ああそっか。と不思議と納得してしまう感じがあります。
そう思うと、菜穂子の思惑通り、二郎の中には「美しい菜穂子」が残り続けていたことになりますね。
女ってずるいなぁ・・・でも愛おしい。
そこも菜穂子の魅力だと思うし、これは二郎にも言えるところもあるんだと思います。
男だってずるいんです。時代が時代ですから仕方ないことなんでしょうけど、仕事一本で、飛行機が大好きで、飛行機のことになると目を輝かせて熱中したりするんだよね。そんな子供っぽいところが母性本能をくすぐるんですよね。
そんな飛行機に夢中な二郎が好きな菜穂子はもう惚れたが負けってやつですね。
ああこれは二人ともに言えちゃうやつだ・・・
私はまっったく飛行機には興味ないので、面白かったところと言えば、やっぱり菜穂子と二郎の話ですよね。
あと背景にあるWW2とかドイツがケチだとか!
ドイツに行った話は正直面白かったし、すごくあ~そうそうって思いましたね。
基本的に外国の方、特にヨーロッパ方面の方は自国愛がすごく強いし、自国に誇りを持っているんですよね。これは今の日本人にないものだと思います。
確かに日本人としてのプライドはあったでしょう。それもすごく高いのが。でも、謙遜してしまうところがあるんですよね。やっぱり。
いい面もあるけれど、悪い面もありますよね。うん。
「技術はドイツの誇りだ」
と言っていました。これ、しっくりきました。
イギリスの産業革命から始まって、ヨーロッパは大変技術面でも大きく成長しました。その間日本は武士とか言ってたんですよ・・・今考えると日本はなにやってんだって思いますよね。
本庄も作中で何度も日本は遅れていることを主張していましたが、本当にそうだったんですよね。
しみじみ感じたのと同時に日本は早く成長しすぎて人間が追いついてないのではないかな。
追いつけないから変な方向に行ってる様な気がしてならないです。
私が好きなシーンは吐血して倒れた菜穂子の元に涙を流しながら向かう二郎のシーンと菜穂子の家について、ベランダから入ってくるシーン。
ウウウウエエエエエエエエエクソカワイイなああああああこいいいつらああああああああ
なんであんな可愛いん。むしろ二人っきりのシーンみんな好きだわ。なんだお前ら結婚してくれ・・・アッしてた・・・アッ
なんかもう庵野さんがさ、すごいいい味出してんだ・・・
棒読みじゃなくてああもうなんかもうだめだ~~~~
可愛い~~~~
黒川夫人が山に戻ろうとする菜穂子を追おうとする加代子を
「だめよ。追ってはいけません!菜穂子さんが汽車に乗るまでそっとしてあげましょう。・・・美しいところだけ、好きな人に見てもらったのね。」
のシーン大好き・・・ああ・・・ウッ菜穂子・・・!!!!!!!!
そしてそのあとの二郎のシーン。
ああもう、二人はどうして一緒にいられないのだろうか。
そして最後の菜穂子。
「あなた、生きて」
が二郎と一緒に「うん」と言っちゃうような感じでした。
二郎の空白の10年はいいものではなく、ましてや美しいものなどではなかったのでしょう。
最後、二郎は死んでいるのでしょうか?それとも、これ一連が彼の夢なのでしょうか。
分かりませんが、やっぱり名作で、迷作でした。
で、本題なんですけど・・・本庄と二郎の距離が多々近くてびっくりしました。
お前らはなんだ、19世紀のヨーロッパなの??????
いや、WW1の前ぐらいまで普通に男同士で腕組んで歩いてたみたいだけど、なに????お前らそれなの?????
でも、最初の本庄が完全に熟年夫婦みたいな・・・なんかこう・・・あって・・・
結局、そこらへんどうなんだよ・・・
どうなってんだよ・・・